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『決断できる人は2択で考える』

『決断できる人は2択で考える』を読みました。
決断2択.jpg
星海社新書から出ていて、大学の書籍販売にて平積みで推していました。

本書の構成です↓
はじめに
1章 この世は2択であふれている
2章 「肌身の感覚」を研ぎ澄ませるには?
3章 成功者に達人……センスのある人はみな「2択上手」
4章 実践!「2択力」を劇的に高める具体的な方法
5章 「2択」であなたの人生が変わる
おわりに

以下にそれぞれの章の内容をザックリ要約していきます。

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1章 この世は2択であふれている
①私たちは朝起きてから夜寝るまで大量の2択をしている(例)「起きるべきか?あと5分だらだらするか?」
「生きるか死ぬか」「男か女か」はおそらく人間の根本に根ざす2択である。
③あなた自身が能動的に選択しなければ人生が楽しい方に進むことはない。
④女性を口説くかどうか迷うならダラダラせずに3塁コーチの心境で「ゴーかストップか」で決める。ストップの場合次のアタックはいつかの期限設定も忘れずに。
⑤飲食店でオーダーに迷ったら、トーナメント表や総当たり表を頭の中に描いて、メニュー同士を自分の好みに従って対戦させる。
⑥決められないのは自分の好みの基準を知らないから「俺は、これとこれならこっちが好き」と日頃から意識するべし。
⑦2択はデジタルな方法ではない。アナログな方法である。視覚的イメージとしてはグラデーションの中から、好きと嫌いの分かれ目の1点を選ぶようなこと。
⑧2択は「いいか悪いか」でなく「好きか嫌いか」である。価値判断ではなく好み。
⑨2択を続けると自分自身に気付きセンスが向上する。
⑩決断を早くして損することはほとんどない
⑪「ぬるい熟考」や「形だけの相談」などの逃げ場をつくると人は決めなくなる

2章「肌身の感覚」を研ぎ澄ませるには?
①自分の好みをより具体的に細かいレベルで知っていれば決断は一瞬で下せる。
好みはなるべく狭い範囲で考える「野球かサッカー」→「ウーロン茶か緑茶」→「コーヒー豆のコロンビアかブラジル」(下のものほど選択肢間の差が狭い)さらにマニアックな例では木目の杉と桂や、甲冑の種類等。
③2択の基本は「似て非なるもの」。「豚骨ラーメンだったら一風堂と一蘭どっちが好き?」の方が「像とバナナどっちが好き?」より会話も盛り上がるし、センスも上がる!
④決断が速いということは自己分析ができているからであり、勘がいいのは経験を経験則に定着させているからである。2択における習熟はなによりも量であり、日頃から2択を意識して鍛えるのがよい。そして選べない、自己分析が出来ていない人がカルト宗教の勧誘などに引っ掛かってしまう。選択を積み重ねることで自分の好みも形成されてくるし、エネルギッシュな人はそうして考えて獲得した好みを沢山持ち多趣味である。

3章 成功者に達人……センスのある人はみな「2択上手」
①デキる人ほど決めるのが早い。孫正義はツイッターでの会話で様々な案件を即断。タモリ・さんまという会話の達人も2択的な方法論を無意識のうちに高速で処理して人並み外れた能力を発揮している。
②会話はしゃべる・しゃべらないの2択。会話というのはマシンガントークだけが達人ではない。聞き上手になるという選択肢もある。
③仕事の話しで言えば、何でもかんでもメールはよくない、電話・FAXも場合によっては使うべき。だが現代人は電話の使い方が下手になっている。
④2択の練習ツールとしてツイッターは優れている。
⑤仕事でも人づきあいでも、場数を踏んでそこから得た経験を蓄積しておくことが大切

4章 実践!「2択力」を劇的に高める具体的な方法
①立ち食いソバのメニューを決める・居酒屋でメニューを決める・電車の中で好みの異性を見つけるなどの行動を通して、場数を踏んで自分の好みをより詳細に知っていくようにする。その際、「どうして自分はこれを好きになったのか?」と考えることが大切。ただし好きになったものを分析するのであって、順序が入れ替わって分析してから好き嫌いを判断するのはNGである。
②やるかやらないかを迷ったら「やる」。9割方は失敗するだろうが、失敗の積み重ねが「2択力」を上げていく。結果については「他責」でなく「自責」でとらえ、自分に要因があると考えることが大切。

5章 「2択」であなたの人生が変わる
2択は最近はやりのライフハック系の思考法ではなく、アナログで漢方薬的なものである。しかし、これを実践することでじわじわと人望が増し人が集まるようになる。

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「感想」
著者は元講談社の雑誌編集者で『PENTHOUSE』などを手掛けたやり手のようです。雑誌編集者時代のグラビアページ編集の逸話などが面白かったですね。200枚くらいあるグラビアアイドルの写真の中から最もセクシーで魅力的なものを選び出す作業の話だったのですが、「2択」は、これだけの選択肢の中から日常的に瞬時に判断することを要求されていた著者だからこそのテーマなのかもしれません。それ以外にも著者の幼年時代からの2択・分類的な思考法との付き合いがつづられていますが、やはり人間の主義や思想はその人の人生とは切っても切れない関係にありますね。小説家の作品も同様でしょうか。
こうして他の人が自分の人生から抽出した一世一代の考えを、読書では数時間で次々に垣間見ることができると思うと、読書って費用対効果に優れた趣味ですよね。
そしてこの著者も、努力の「量」を重視しています。とにかく何にしても継続することが結果を出すための最も確実な方法というのは何冊本を読んでも同じようですね。特に新書はそうです。

参考文献 『決断できる人は2択で考える』 石黒謙吾著 星海社新書
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