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『ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった』を読みました

『ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった』を読みました。

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93年生まれのベンチャー企業の社長、梅崎健理・通称ウメケンの本です。ついに年下が一線に出てくるようになってきましたね。本書にはいくつかの主張が含まれているのですが、今回はその内の一つ。「TV>ネット」であるとされる影響力や取材のクオリティについて書きたいと思います。確かにネットは急速に広まり、我々の生活に深く浸透しているようですが、取材・発信について責任を持った主体はTVや新聞であり、ネットは無責任に情報が拡散するため、裏付けとして旧来のメディアは重要であるし、そもそもTV単体の影響力はいまだメディアのトップであるとされています。
僕がこの章を読んですぐに頭に思い浮かんだのは、投稿サイトで見かけるインディーズ作家の方々ですね。インディーズ作家というのはアマチュアに分類されるのかプロに分類されるのか微妙ですが、参加人数が多い投稿サイトで目立ってアクセス・被閲覧数が多く、ランキングなどでもトップに居ることが多い人達です。僕のブログが良い例ですが、普通、何の実績も無い学生がブログをやったところでアクセスはせいぜい一日数十です。そんな大量の「普通の人」がひしめくネット世界で目立っているインディーズ作家の方々はやはり実力があるのですが、その実力の示し方にポストモダン的な、『ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった』的な特徴があります。例えば「文藝賞の2次に通過した」などを売り文句にするインディーズ作家の方が居ます。2次に通過というのは受賞とは違うのですが2000篇近い応募小説の中から、有名出版社の人によって選ばれた40数篇に入ったということですから、少なくとも普通の人以上の小説が書けるということを出版社(旧来メディア)が保証したと考えることができます。その旧来メディアからのお墨付きを持ってネット社会に参入すると、普通では考えられない注目を集めることができ、作品に多くアクセスしてもらえ、評価も得やすくなる。ここに至ってネットの誰とでもつながれる性質やダイレクトに発信が可能である性質など、ネット社会の長所を享受できるようになるわけです。

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こうして見てくると、ネットは広がりはあるけれども自立するには至っておらず、ネット社会で一定の成功や注目を集めようと思った場合、旧来の仕組みの中で何かしらのブレークスルーを経験することが必須なのかもしれないですね。その実績を持ってネット社会に参入すれば、これまでとは違った世界が広がる可能性が高いのではないでしょうか。ネットは可能性として誰にでも平等ですが、可能性を現実的なものに高めるためにはリアル世界でのブレークスルーというパスポートが要るというわけです。
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