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『10日もあれば世界一周』を読みました

『10日もあれば世界一周』を読みました。光文社新書で吉田友和さん著です。
この著者は『3日もあれば海外旅行』という新書も書いているらしく、その続編的な位置づけのようですね。

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タイトルに偽りはなく、著者が連休と有給を組み合わせて10日間の休みを作り出し、その間に台湾・タイ・インド・エチオピア・ポルトガル・ニューヨーク→日本と本当に大西洋と太平洋を渡って世界一周旅行を達成しています。さて、気になる旅行のお値段ですが、著者も使い、この本でプッシュされている「世界一周航空券」なるものは30万円前後で購入できるようです。折り返しが難しかしい等移動の制約があり、10日目以降でないと最後の国際線に乗れなかったりと、時間にも多少の制約があり、各アライアンスごとに条件が細かく異なるようですが、そのような条件も著者は工夫次第でクリアしていきます。特にアメリカから日本に戻る国際線への搭乗日がどうしても出発後8日目になってしまい、旅行の出発自体が危うくなった事態を切り抜ける場面は痛快です。著者は「裏ワザというほどのものではない」と謙遜しますが、この発想は旅慣れしている人じゃないと出てこないものではないかと思いました。具体的には、世界一周航空券の出発国を台湾にすることで、最後の国際線が東京→台湾になり、東京に戻ってくる線に対する時間的制約を突破したわけですね。航空券の有効期限内に今度は台湾旅行に行くつもりという著者の気転にあっぱれです。

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さて旅行の内実ですが、猛烈にハードです。特に序盤は、早朝に成田を発ち、台湾につくなり弾丸観光して、泊りもせずタイへ移動。夜に着き繁華街を楽しんで一泊といったように宿泊しない国があったり移動の時間が早朝や夜だったりします。そもそも日程的に連泊は最後の滞在先、アメリカまで一度もないというめまぐるしい旅です。読んでいるこちらはわくわくしますが、やるほうはやはりきつい部分もあったみたいで、著者はアメリカで軽く体調を崩してしまっています。しかし、この著者は御年40歳手前であり、例えば体力だけは有り余っている男子大学生だったりすればむしろ冒険気分も味わえて結構面白いかもしれません。きつそうとは言っても、現地の人とのかかわりや、高級ホテルに宿泊してみたりと、楽しそうな部分のほうが多いくらいでしたので、『希望難民御一行様』で話題になったピースボートでさえ普通に乗ると世界一周199万円であることを思えば、自分で旅行のアレンジもできてこの値段はある程度アリかもしれませんね。

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